「人気コンテンツの把握がサービス向上に繋がる」
モバイルポッドキャストのマーケティング
シオンコンサルティング 有限会社
http://podc.jp/about_us.php
ポッドケー -携帯でポッドキャストを-
http://podk.jp/
Powerd by myRT mobile
iTunesなどで目にすることの多くなったポッドキャスト。携帯キャリア毎に変換し配信を行っている、ポッドケーを運営しているシオンコンサルティングの織田隼人さんを訪問した。
iTunes Storeなどで、無料で聴くことができるPodcastが提供されている。
織田さんもポッドキャストで「伊集院光の深夜の馬鹿力」を聴いているとのことで、筆者も、過去の「三宅祐二のヤングパラダイス」があったら有料でも聴きたいですね。などと、自分の年齢を暴露してしまうような会話を楽しんだ。
目に訴える媒体とは違い、耳に訴える媒体であるポッドケー。
myRTモバイルから何を感じ取り、どのように活かしているのか、シオンコンサルティングの織田隼人さんに話を聞いてきた。
■コンバージョンページはありません
番組は無料でケータイにダウンロードされ、メールで送られてくるファイルを開くと、好きな時に携帯で聴講することができるポッドケー。
アクセス解析というと、必ずと言っていいほど対になって出てくる「コンバージョンポイント」というキーワード。
ポッドケーには、会員登録や番組購入などの「コンバージョンポイント」が見当たらない。
「番組の登録は来訪者がRSSを登録するだけですし、既存リスナーには、メールで番組の更新情報などを配信しているため、サイトを経由せず更新番組を視聴するので、myRTモバイルで分析することができません」
織田氏はサラっとそう答えられた事に、新鮮な驚きを感じた。
個人的には、個人ブログをはじめ、いわゆるコンバージョンポイントの無いWebコンテンツに関しても、来訪者特性を知る事がビジネスメリットに繋がると感じているが、それを理解してもらうことが非常に難しい。
ポッドケーでは、クチコミ効果による集客を一つの戦略としているため、「友達にすすめる」「もっと友達にすすめる」など、メールやブログパーツ、さらにPDFで番組の宣伝チラシを作成できるサービスなどによる、クチコミ効果の向上施策が、もう一つのコンバージョンポイントだと言える。
織田氏も、myRTモバイルを利用する以前は、このクチコミ効果施策による影響が大きいものだと思っていたとのことだ。
写真:シオンコンサルティングCEO 織田 隼人 氏
■AKB48のメンバーブログの影響力
myRTモバイル導入後、一番の驚きについて、
「AKB48の番組があるのですが、メンバー自身のブログで、Podcastの配信について触れた記事からの流入が非常に多いことが驚きでした。
他にも、直接こちらから出稿した広告以外からの、さまざまな流入、影響がわかったことが、何よりもの価値だと感じています。」
と織田さんは、myRTモバイルによる発見について嬉しそうに語った。
自社から出した広告出稿先以外からも、来訪に影響を与える多くの流入パターンは、経営コンサルタントと、心理コーディネーターとして、「異性の心理マーケティング」というメルマガや、「男心と女心」というブログ、またau公式コンテンツとして「知りたい!相手の気持ち」といったWeb媒体のみならず、「MBA恋愛戦略」(大和出版)、「ハッピーメール塾」(大和書房)、「モテるコンサルティング戦略」(PHP研究所)などの執筆活動も行っている織田さんの経験においても驚きだったようだ。
■人気番組の把握が、サービス向上の重要なポイントとなる
PC向けにネット配信されるラジオ番組、ポッドキャストを携帯電話で、無料かついつでも聴けるサービス「ポッドケー」(http://podk.jp)。
番組をダウンロードもしくはメール受信する仕組みで、iモード、EZweb、Yahoo!ケータイに対応している。
ポイントは、番組を集めたMP3データを、キャリア毎に変換する技術よりも、サーバ容量と、リスナーの増加によるサーバ負荷の分散にあり、現在サーバ容量と、負荷分散環境を増強しているところだという。
もちろん携帯だけでなく、WindowsやMacといったPCでも利用可能。
アクセス解析ツールの必要性の一つとして、ビジネスに対してコストを投下するに当たって、新規来訪者獲得か、サイト来訪者のコンバージョン向上、既存顧客の満足度向上のどれにコスト投下をすべきかといった判断をするため、という理由がある。
既存リスナーは、メールで番組の更新情報などをWebを経由せず番組を視聴するので、”myRTモバイル”では分析することができない(パケットキャプチャ方式のRTmetricsでは可能だが)。
そのため、新規来訪者獲得と、番組紹介のためのWebサイトの分析を、myRTモバイルで行っているという。
「myRTモバイル導入以前に行っていたApacheログでの集計では、必要の無いデータが多数取得されてしまうため現実的では無かったし、他のアクセス解析ツールではポッドケーの仕組みに対応できなかった。
コンバージョンポイントが無く、サイトへの来訪者のコンバージョンが、直接収益に繋がるビジネスでは無いことから、有料のツールを導入するという選択肢はありませんでした。」
と、織田さんは携帯サイト解析の苦悩を語る。
そうは言っても、番組とリスナーの関係は把握しなければならない状況にマッチしたmyRTモバイル。
「番組は、RSSにて来訪者が登録を行う形式のため、Webには登録された複数の番組が、動的に表示されます。
myRTモバイルのPHPタグそのままでは対応できませんでしたが、非常にシンプルなタグであったので、ほんの数行書き換えるだけで現状のサイトに対応することができました。
コンバージョンポイントという概念そのものが無い代わりに、新規来訪者や、リスナーに人気のある番組の傾向や状況が把握できたことが何よりも大きな収穫だと思っています。」
と、ポッドケーの特性に合わせて書き替えられたmyRTモバイルのPHPタグによって集計された人気番組へのアクセス数や、検索キーワード、参照元などを見せていただいた。
■ポッドキャスターとリスナーの双方に楽しんでもらうために
RSS配信されているポッドキャストが登録されているポッドケー。携帯向けに音源を変換することで、音質が悪くなるというデメリットもあるが、携帯で好きな時に好きな番組を聴くことができるという利便性から、TBSラジオ他、個人のポッドキャスターの登録も多いという。
「番組はポッドキャスターの持ち物なので、番組紹介ページには広告などを出さないことで、コンテンツプロバイダ(以下:CP)や、ポッドキャスターのキモチを優先しています」
と織田さんは語る。
そうすると、サーバ容量や負荷分散などのインフラコストを賄うのが大変にはなりませんか?という私のぶしつけな問いに対しても、
「CPやポッドキャスターさんで、音源の紹介など広告以外で収益につなげたい人向けのスペースを開放することで、直接的な広告収益以外の方法を準備しています。」
と、CPやポッドキャスター、さらにはリスナーとの関係を最優先とすることで、ポッドケーの盛り上げたいという織田さん。
収益とのバランスは常にストレスとなって降りかかってくるが、解析によって改めて見えてくる利用者のキモチも汲み取り、コミュニケーションを深めていくことの重要性を実行されているポッドケー。
今後のポッドキャストを盛り上げていくコンテンツとなるだろう。



